米国航空業界とコロナウイルス
コロナウイルス:航空業界と米国政府の経済支援
1.航空株の動向
2020年6月現在、コロナウイルスの影響で株価が下がっていますが、航空株は特に影響を受けている銘柄の一つです。
有名投資家のウォーレン・バフェット氏が、航空株をすべて売却したとのニュースもありましたね。
例えば、米国大手航空会社であるユナイテッド航空(UAL)の株価は、2020年1月の約87ドルから、約30ドル(2020年6月現在)と、1/3程度まで価格が下がってしまいました。
今後、旅行需要が戻らなければ、最悪、航空会社は破産する可能性もあります。
なお、6月26日に大手航空会社のCEOとペンス副大統領が会談を実施しました。航空会社側は、追加の支援を要請しましたが、政府による具体的な支援の約束は得られなかったとのことです。
2.米国政府の支援
コロナウイルスの蔓延を受け、米国政府は航空業界への支援を実施しており、何とか持ちこたえる可能性もあります。
トランプ大統領は、2020年3月末にコロナウイルスに対する大型支援政策CARES ACT(CARES法)に署名し、総額2兆ドル(約220兆円)以上を拠出するとしています。
特に航空業界に対しては、600億ドル以上(約6.6兆円)が拠出されるとのことです。
米国の航空会社は、過去にも破産を経験したこともあるのですが、コロナウイルスによる低迷を乗り切ってほしいです。